大魔王ローンと融者ワンシーター【序章⑤】
前回のあらすじ
犬舌(いぬした)は村長ググルの助言をもとに銭闘力を高めるべく日夜、己との葛藤と共に過ごす日々であった。
裏山へ
犬舌(いぬした)はふと今の自分がどの程度まで力が付いたのか気になった。
しかし、正確な数値を知るための術を知らない。
迷ったらググルに聞け。他力本願もいい所だ。
早速ググルから教えてもらうと、村の裏山にいるという鳥に合えばいいことを教わる。
犬舌(いぬした)は裏山へ向かった。
希鳥(きちょう)
裏山に辿り着いた犬舌(いぬした)が目にしたのは神々しくも光輝く鳥であった。
後にこの鳥が希鳥であることを知った。
さてどうしたものかと戸惑いを隠せない犬舌(いぬした)であったが、おもむろに自身の掌が輝きだしていくのに気付いた。
よく見ると数字が浮かび上がっていく。その数字こそ今現在の銭闘力を表していた。
その数字を目の当たりにして犬舌(いぬした)は息を呑んだ。
予想外の銭闘力に歓喜した。
祝杯
犬舌(いぬした)は単純である。
久しぶりに行きつけの酒場へ出向き祝杯を挙げることにした。
細やかな祝杯ではあったが今までに味わったことのない美酒であった。
そんな最中唐突に表れたのはcava(カバ)ちゃんであった。
炭酸の抜けきった顔で
鈍感な犬舌(いぬした)ですら一目見て察した。
尋常ではない様子だと・・いつもの爽やかさは微塵んも感じない。
そんなcava(カバ)ちゃんの口から発せられた言葉に犬舌(いぬした)は耳を疑った。
冒険者ギルドが崩壊しました。
その表情は暗く重くまるで炭酸の抜けきったかのようだった。
冒険者ギルド崩壊
詳しい話を聞いてみると突然、魔物が攻めて来たとのこと。
いくら冒険者ギルドであっても急襲されたのではたまったものではない。
抵抗を試みようにも手練れの冒険者は不在。そこを狙われたようだ。
逃げ出すのがやっとのことだった。
cava(カバ)ちゃんは他の冒険者にも伝えるため必要なことを伝え終わると足早に去っていった。
ググルの元へ
犬舌(いぬした)すぐさまググルの元へ向かい事情を伝えた。
しかし、ググルは目を閉じたまま何も語らない。
一言だけ残し部屋の中に入っていった。
「センスを磨け」
犬舌(いぬした)は困惑した。どうすればいいのかと。
サチコ
そんな様子を見かねて声をかけてきた女性がいた。サチコだ。
ググルの伴侶である。
サチコからセンスについて教えてもらった。
融者にとって少なからず力添えになるスキルだという。
安堵(アド)センスという。
安堵(アド)センス
このスキルを使いこなすことが出来れば強大な銭闘力にも匹敵し、それを使いこなしうる融者を「後ろ盾の融者」とさえ語られるそうだ。
ググルを見習い培った知識を共有することでセンスが高まると知った。
犬舌(いぬした)にはまだ共有できる知識は少ない。少しづつ溜めていくこととなる。
次回予告
【東の都からの使者】
作者より
どうも、ワンシーターです。
冒険者ギルドの崩壊の表現ですがそのままズバリですね、販売店さん倒産です。
いやぁこれには本気で参りましたね。
今の僕の心境は間もなく内覧会がありますから楽しみにしているところです。
あの時はどうなるか心配でしたが、間もなく完成ですからね。ワクワクです。
それからアドセンスはやっていますが、これはこれで右も左も分からない状態ですね。
ブログもそうですが考えているとボケ防止になりそうですね。
記帳(通帳)でもそうですが眺めてニヤニヤするんですよ。自分の過去記事を眺めてもニヤニヤだったり恥ずかしかったり。
いまだに文章を書くのは下手ですが最近はサクサク書けるようになりました。
何度も言いますが下手なんですけどね。
↓辞書的なものもあります。興味ありましたらどうぞです。
それではご閲覧ありがとうございました。
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