大魔王ローンと融者ワンシーター【序章⑥】
前回のあらすじ
冒険者ギルド崩壊の知らせをcava(カバ)ちゃんより受けた犬舌(いぬした)。
まさかの事態に動揺を隠せない。
暗雲立ち込める冒険者ギルド
冒険者ギルドへ向かった犬舌(いぬした)であったが、そこには以前の活気は無かった。
薄暗く廃墟のようであった。
健気にも片づけを黙々とするcava(カバ)ちゃんの姿が目に映る。
犬舌(いぬした)は声も掛けることが出来ず踵(きびす)を返し後にした。
挫折
犬舌(いぬした)にとっては慣れたことである。
諦めるしかないのか。
負の感情がぐるぐると廻る。
東の都より使者来(きた)る
魔物の襲撃よりすでに一カが過ぎようとしていた。
そんな冒険者ギルドに訪問者が現れた。
目的は冒険者ギルドの復旧であった。
白銀の騎士(ホワイトナイト)
その姿は白銀の鎧で覆われいる。
その腰には選ばれし者の証である聖剣を携えて。
その眼光は鋭く隙がない。
白銀の騎士・・名を「ホワイトナイト」と名乗った・・
召集される冒険者たち
冒険者ギルドより召集命令が下された。犬舌(いぬした)も例外ではない。
そこで犬舌(いぬした)は白銀の騎士(ホワイトナイト)と初めて対峙した。
冒険者ギルドの復旧に向けての会議の様なものであった。
産声を挙げた安堵(あど)センス
何をどうしたらいいのか分からない犬舌(いぬした)であったが、無意識に今まで培ってきた知識を他の冒険者に共有していた。
・銭闘力のこと。
・融者の適正審査のこと。
・銀の協会のこと。
知識と言うには多少心もとないことでも他の冒険者には関心があった。
その感謝の気持ちとして犬舌(いぬした)はお礼を受け取った。
クリーク
受け取ったのは地元の特産物のクリークである。
栗の一種であり、甘いおやつでもある。疲労時には有難い。不思議と力が沸いてくる。
その冒険者は普段から携帯していたのだろう。
その時、犬舌(いぬした)は思い出した。
ググルとサチコの言葉だ。
情報の共有・・その恩恵なのだと。
認められた犬舌(いぬした)
そんな些細なやり取りを白銀の騎士(ホワイトナイト)は見逃さなかった。
その瞬間、融者の適正が有となった。
しかし、これはまだ一次適正審査のことである。
次回予告
【新生冒険者ギルド】
作者より
どうも、ワンシーターです。
スポンサーさんが現れた話を表現してみました。(無理やりにですけどね(汗))
決まるのが早かったのは水面下で動いていたんでしょうね。多分。
それから、クリーク。これも無理があるかな!?アドセンスでのクリック報酬なんですけどね。実際にですが元気が沸くのは確かです。
それにしても挿絵はいつになったら挿入できることやら・・
今回はここまで。
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